2008年6月1日

数学

中庸律は既存の矛盾律と矛盾する。しかし、もしここで
A≠Bを¬(A→B)の省略とするなら、
A∧¬A≠¬(A∧¬A)
つまり
¬(A∧¬A)
という既存の前提はむしろ
¬A→A⇔A→B: 言い換えの法則
を用いて
¬(A∧¬A)⇔B
と考えられ、その理由は
(A→B)∧(B→C)→(A→C): 推論の基本法則
によるからである。
 すなわち、矛盾律を
¬(A∧¬A)⇔B
から
A→¬A⇔A→B: 新しい矛盾律
という形式に書き換えることで、中庸律と矛盾律の両立を図りえる。こうして我々はラッセルのparadoxを記号論理学の中で回避できる。