2008年2月14日

現代社会学

国際慈善論。現代の国際経済とは言い換えれば合法化された植民地経営である。又、言い方を代えれば少なくとも今我々の知る最善の国際文明化方式だろう。それは国際貨幣の信用取引という共有規則を通じて、我々の間に福祉を合理化していく。Pragmatismとは結局、経済信仰という世界国家理念に至る。かれらが世間国家を名乗りうるのは、喜捨の慣習が整理されていない範囲について已ではあれ。もしイスラムblocをこの寄り合いから排除すればいずれ一揆やテロリズムによる反動形成は免れまい。
 人類が為す可は資本文化地域を単なる地方と見なす文明史観の獲得だろう。というのは、文明の発展はすべて文化風土に根差し、例えユダヤ文化風でさえ、その風土柄の生活様式洗練にのみ辿り着く。文明は基盤や土壌を共有するが架構や枝葉をどこまでも共にしない。先進国文民が自ら、国連に於て国際間寄付制度を樹立するのは賢い方策だろう。これは既存の世界宗教の枠組みを越えて為されて初めて効用を持つ、各国家原理への脱構築である可だ。