2007年12月3日

再建理念

衆愚政は自体の内部から救いようがない。現代日本は正にその段階にある。煽動政治が蔓延り、長期に渡る平和で所構わず牝鶏が鳴き、国民の品性は懦弱退廃してしまった。下層労働者のたまり、東京や関西の人間は鬱屈し切って性的放逸にのみ捌け口を見出しつつある。スポーツ奨励の実行が遅れれば遅れるほど、その結果が驚くべき道徳的堕落に陥るのは目に見えており、氷山の一角は既に顕在化している。日本のAmazonにおける、恥ずべき姦淫カテゴリー。あまねく海外に、そのような特筆すべき莫大な市場は存在しない。オタクカルチャーとは大衆退廃文化である。

 日本を救済するには唯一、民政復古に帰するしかない。とはいえ、この奉還は間接民主主義の次段階として現れてくるのであり、決して単なる絶対政への退行ではない。

 我々は維新を最初の外敵をきっかけに果たすことになる。致命的危機感が社会の中の一部の志士に共有された途端、我々の自由主義段階はその役目を終えるだろう。

 我々は新たな階級間を自由に移動可能な貴族制度を、自らの意志と構想力に従って再建しなおすだろう。おそらくはその最高の手本となるのは、イギリスにおける勲章制度だろう。というのは、天皇の国事行為に限っていえば我々は王権の行使を民主的に可能にするからだ。
 学歴社会そのものは既に築かれつつある新たな階級序列なので、適宜利用可能である。現に確立されつつある学位制は、日本国社会にとって事実上、勲章制度の下位に置かれるだろう。