2007年4月27日

せりふ

起業家: MBA学歴を過信する連中に限って経営については何一つ知らない。彼らは試験勉強する気はあっても一様に、働く気負いに欠けるよ。

仕事とは庶民の為、身を粉にして繰る日も繰る日も働くことだ。大株主の総会で自由に発言できる地位を最終目標にしている困った方々は、いずれ庶民の為に死ぬよ。実際、寄り集まりにも何人かは居るが、そういう方々は一代限りの成金とパッと見抜かれてしまうね。

一途に勉強するだけだ。経済学や商学の資格学校は結局、勉強の習慣をつける為にしか役立たない。余裕があれば行けばいいのは自明だがね。でっち叩き上げの方がはるかに商売の巧拙に聡い、とは毎度経営陣が悩む種だ。一人ひとりを直接審査することは会社が小さいうちしかできなくてね。組織がピラミッド化すると弊害とバランスを取る必要が出てくる。

彼らの中には昼休みのほんのわずかな暇を惜しんで「何よりも役に立つ本」を血眼で読みあさる子がごろごろいるからね。自分自身の昼食代を削って買うんだから必死なものだ。君等にせよ、人生のレースは最後の最後までわからないよ。

教育機関は学位授与を釣り餌にして儲けたがるよ。学者先生方は「元手」たるかの偉大な権威を擁護する為、商売人へタダで博士号を贈りつけて来る場合が往々にしてあるから少し位、ああいう立派な肩書きにもご利益がありそうなものだがね。

そうでもないよ。レベルの低いうちは何かしらちょっとしたところで関係もあるのだろうが、いずれ些細な事だ。

死ぬ気で勉強させてもらえた連中だけがね、人を感動させる仕事をする。学者に成りたければ大学で学べ。社長に成りたければ社会で学べ。学位を頼りにしてはいけないよ。大抵ね、抜け目ないキツネとお坊っちゃんタヌキは両立しないものだ。