2007年4月10日

都市計画論

低層の機能化、高層の居住化は、現代都市が漸定的に目指すべき基本的な構成論に違いなし。基盤は地下へ、表層は上空へ、これが原則であれ。なぜなら動力化は自体、地表の塵埃を決して失くさない。Park&rideの部分的採用が果たされて行っても、都市部地表面を完全に清浄化することは不可能に近い。従って光・空気・緑に関するコルビュジエの都市計画を批判的に摂取せよ、高層階の戸外解放への啓発は必ずや現代化の様相を一変させるもの。地震国土である日本における、再開発上でのこのような展望の建築的成功は、地球世界の都市工法へも強烈な影響を与えずにはおかない。それは季節風土型の風情都市設計のうちには、四季折々の自然空間の型が数知れず実行されるのを目のあたりにするから。具体的建設に関すれば、自動車道路の地下埋設及び空中歩道網の構築は複合的建築物を面剛性に似合うものにする構造方法の発展を指導せずには要れない。則ち、脆性破壊を起こし易いRC短柱ピロティはできるかぎり破棄され、代わりに少しは長い幅を貫く鉄骨造の橋梁風通路が合理的にもなる。それらの接合によって敷地間の異者建造物は水平力的に一体となるべきもの、例えエキスパンション・ジョイントにより鉛直力的に絶縁されていてもそうである。
 もし空中歩道が公益物ならその形式は一般化されて然るべきである。従って、かの通路はより巨大な複合施設の建設に併せた一体の面鋼材であるべきなのが将来である。
 この様な計画立案を実施するには、大体においてまず駅前再開発において為すのが適当だ。それを通じて駅前の現代化から風情都市化の行路は辿られれば良い。