2007年2月22日

観賞魚

意味を持たない時間の集合が
お前を捕らえている
つまらない馬鹿に囲まれて
くだらない生活を余儀なくされる
脱け出せはしない
出口は無いのだから
一旦産まれたら最後
お前は死ぬまで水槽の中だ
それも訳のない事ではない
繁殖していくのはまたお前にしても同じ
繰り返し繰り返し
何度でも悲劇は繰り返される
それを眺めている一対の目があるよ
人間の目だ
人生を眺めてたのしむ
冷たい目だ
期待に応えるため
また殖えていけよ
誰もそれを止めはしない
しあわせな振りをしたらいいよ
それで観賞に堪える
立派な魚を演じたら