知能格差は一方で搾取と使役を、他方で先導と分業を果たす。自由主義という輝かしい名で隠蔽された体制の内実は、要するに社会繁栄の合理化で、いいわけ。もし君が人間における最上級の理性人と最低級のケダモノとをあからさまに比較した場合、必ずや異種の生物の観を催さざるをえまい。それ程だけ人類は生後学習に依存する生物として成った。いいかえれば彼らの生活とは、自然に対する適応として、その混沌度への抑制。学習は人間格差を設ける便宜。
そして彼らの行く先は片手では風紀として謂われる時代にとり適切な種内間関係であり、もう片手では天才の至上限の拡大による創造的適応能力の生存主義的目的開発。我々はこの作用・反作用の経過を文明度として理解する。