2006年7月7日

自然と人為について

人間の善は自然の支配にある。調和の理念は人為性を自然性より優位に持ち出してはじめて意義をもつ。なぜなら生存闘争の種内競戯化だけが突然変異との共存として自由主義社会を可能にする方向。それは競争をgameとして定式化し、後天的な学習者にできるだけ有利な条件を与えることで、繁殖対称性balanceを調整する結果にある。

 もし自然の語義に、より広範な内容を与えるならば、人類が生態的地位の飽和を利用し文明を目的化することですら自然の善ではある。だから、哲学という形式で正義を問う行為は地球人類の善導に等しい。