2006年7月4日

理性的生活

哺乳類としての人類という命題が、殆ど彼等の希望と絶望の全てを包含していることが君には、哀れに思わずにはおけないだろう。それは繁栄的生存の促進を幸福と見なし、これを侵すものを悲劇と為す。どんな理想ですら、その為の方便という事実しか持ちえないだろう。それでも生活は続くのであり、文明化を志向する以外のどんな未来も君にはない。地球文明の推進以外に繁栄を仕組む道はない。だが、どんな生活でさえも縁起律から逃れえないだろう。ならば、繁栄する文明に加担する理由は唯、人類の理性的な本性に基づいた暮らしでしかない。なぜそれを暮らさないのか。なぜそれが自然でないのか。