すべての都市は文化からのみ成長する。従って、環境から完全に自立した生物主義的巣は半永久に存在できないだろう。しかし、それでも生物の活動は、文明化の自由を理由に、神造の自然とは別の改良された秩序を計画しようと欲する。ならばあらゆる都市は文化に根ざすことを余儀なくされながらも一方で、必ずや普遍都市の次元を目指して量的・質的に成長し続ける。それは同時に、漸近的な天国の創出でもある。だからあらゆる時に住まう幾多の棟梁達よ、君の属する時代に依りて試みざるを得ない工夫の種々をやむを得ない方便としてこそ卑しみたまえ。それを技術と云う。
真の建立さるべき合理秩序こそは、理想のうちにのみ存する。それはあらゆる実際の形相を導くための永遠の美の泉。