2006年2月14日

建築論

建築家は先ず地球を設計するところから始めるべきで、最終的に人間を中心にして考えてはいけない。これを誤れば独善的な空間、浅薄なものしか造れない。自然の尊重は必ずしもその保護ではない。人間の為の人間的空間を時間の中に造り上げることで更なる自然さを発生させる場合もある。建築において人工芸術、人為は自然の対立概念ではない。
 もし建設者がきちんと自然を畏認していれば、誤った空間は決して造られない。我々は地球の子であり、その生地を荒れ果てさせずに適宜、整えることは必要である。都市とはこの整理に値する。