2006年2月23日

雑食

万能の天才とか神人とか現人神とか救世主とか超人とか神とか呼ばれる者たちを崇めて偶像に仕立て上げるのは殆どの場合、間違いだ。なぜなら彼らあるいは唯一の彼こそは、人間の中でも飛び抜けて面白い脱一般的な知能を有するようになった分岐種に過ぎないから。それは空想上の絶対の人格神を実在という雰囲気に丸め込む一部の野蛮人にとっては不可思議で場当たりな論理に過ぎないが、我々の多様性はそれをも容認して、来るべき環境の激変に堪え得る新しい形相をつくる為に必死なのである。
 後世の人類、またはそれに類する者は我々の挙動不審を笑うだろう。いや、あわれむにも足らぬかも知れない。何れにせよ種は類を増す仕事を続ける。