2005年12月8日

快苦

生態系が地球環境に適応した恒常の限り、我々の快苦の量は過去から未来まで一生で大した違いはない。謂わば取るに足らぬ。可変なのは質である。我々が幸福に抱く感覚そのものが推移して行く。だから未来の人間は現代人とはほぼ違う生活を行うが、環境に対する生命状態が一定であれば快適や不快には今日やこれまでのそれと差ほど違いは無かろう。つまり我々は歴史を必要以上に恩に着るべくもなければ将来に嫉妬しなくても良い。安心して勤労を続けるだけである。