2022年3月17日

自意識前頭葉依存説

自意識の連続性は前頭葉に依存し、人は見当識にあたって前頭葉へ自意識にかかわる情報を脳の各関連部位からひきだし、自己同一性の証明をはかる。

 他方、多重人格(DSM‒5の診断名は解離性同一症)にあってはその際ひきだされる情報自体かその前頭葉までの経路に「元情報との違い(エラー)」が出る。この場合を分けると

1. 情報自体がエラー時
 1-a. 確率的に自己証明情報が書き換えられるパターン
 1-b. 意図的か無意識的に同情報を書き換えているパターン
2. 経路エラー時
 2-a. 確率的に同情報が歪むパターン
 2-b. 意図的か無意識的に同情報が歪むパターン

があり、1-aか2-aの時、脳内ではベイズ推定風に過去の自己証明にかかわる記憶と新たにひきだす情報を参照するが、それら双方が合わないと他者に人格が変更されてみえる。
 多重人格の自意識自身にあっては、過去の自己証明にかかわる記憶と一部矛盾したまま自己証明がおこなわれ人格変更に多少あれ気づくかその矛盾に整合性をとるため自己説得の説明づけを図る場合(記憶残存・記憶改造)と、ひきだす情報に上書きされ意識上では全く気づかない場合(記憶上書き)とがある。