2021年2月2日

インターネットはプログラミング言語で著わされた野蛮な大都会

インターネットのよい点は一つだけだ
そこが巨大なプログラム言語の塊で
いわば新興の文学界だという事である
その意味ではウェブ全体が虚構であり
プログラミング進行も現実の一部とはいえ
飽くまで展開されているのは言葉の戯れ
自分がそこで文芸読み書きに参加していても
ネット史という物語の一登場人物としてで
現実の身とは違うという点が救いである
 
ネット民の重要な格言の一つは
「オンラインで知り合った人と現実に会うな」
これは一つの倫理的な黄金律と考えていい
 
自分はこの格律を守った為に
どれだけ消極的利益を得たか分からない
つまり決定的損害を被らなくて済んだという事

ネット界はさもリアル界と地続きに見えるが
実際にはそうなっていない
ネット界にいるのは魑魅魍魎であり
現実に接すると有害な人間がうようよいる
というかまずそういう人間しか漂っていない

ネット社会が前提になっていなかった世代は
簡単に現実で出会いを求めがちかもしれない
オフ会と呼ばれるものがそれである
いわばネット上の人格との区別がついていない
勿論下の世代でもリアルと境界侵犯な行動をし
色々な現実の事件に巻き込まれる人も相当いる
一部のメンヘラと呼ばれる判断力の低い人々も
その点ではそっくり同じな気もする
首吊り士に引っかかった人達などまさにそれだ
これらは全く間違った仕草である
ネットを介した安直な出会い行為で
どれだけ重大犯罪が発生している事か
 
大衆マーケティングアニメ見て大感涙とか
具体的には『鬼滅の刃』『君の名は』とかだが
現実と虚構の区別がついていない人達も
潜在的にネット犯罪の標的になり易いといえよう
人気ユーチュバーに騙され犯罪されたとか
リアリティTVの芸能人へ自殺教唆して逮捕とか
劇を現実と混同していた因果応報であり
当然そうなるとしかいい様がない
 
勿論ごく希には奇跡があり
幸運な出会いがあるのかもしれない
だが自分はまだ一つもそんな実例を知らない
自分が10代の頃はじめてネットを開いてから
まざまざと見てきたのは
頭のおかしな京都人とか東京横浜人とかの
連日連夜の田舎差別や犯罪蛮行の山
けがれる様な獣類同然の野蛮な都会の光景だ

ネット民で接触を求めるほぼ全数は荒らしで
子供に警察や学校が情報倫理として
「ネットで知り合った人と直接連絡を取るな」
と必ず教えているのはまさに真理というべきだ
なぜなら立派な人は
わざわざ身体接触など求める余地がないから
文通相手と会いたいという人に
何か下心がないわけがないではないか
その接点の殆どが犯罪になるのは当然だ
 
ネットはスラム同然の場であり
いってみれば東京新宿の道端みたいなものだ
世界中の雑多な悪人が集まっている
そこで急に話しかけられ何か巧い話などない
ありうるのは原則、詐欺行為くらいである