ネット右翼の典型的なアカウントがアイヌ芸能を侮蔑的に扱っているのをみた。これは彼らが保守ではなく、単なる利己主義者なのを明白に示している。アイヌの方が高々中古代の中国・朝鮮からの渡来人に過ぎない皇室より、日本の伝統に近いのだから。
彼らの保守性は唯の振りで要は自己中心的なだけだ。
関西地方の保守は、日本古来の保守ではなく、要は中古代からの渡来人文化の保守である。
薩長藩閥を理想化している明治右翼は、更に今から約150年前までにしか伝統の存在を認めていない(皇室の伝統にはない男系相続による万世一系など)。
これらの人々は、各々、程あれ利己的に振舞っているだけである。
皇室滅亡後、その時代でも保守主義者が出現し、皇室のいない(彼らからみた)近現代こそ我々の守るべき国だ、左翼は国体を破壊すると言い出すに違いない――何しろ天皇を国体と同一視したのは江戸時代末期の水戸学者・会沢安『新論』から、当時気鋭の進歩主義だったのだから。それ以前天皇も一大名だった。