2020年10月17日

東京や都会の環境が根っから合わない人は、日本特有の入試偏差値を無視し、進学先の環境を選り抜くべき

東京人だか南関東人らしきのが、栃木の宇都宮までいくとズーズー弁で異世界体験できるよ~とか煽っていたんだけど、僕が18のとき東京で一人暮らしはじめるため改めて一人で山手線乗った時にも、「うわ、気持ち悪い」と感じた。車内の人達がわざとらしく、テレビドラマの中みたいに演技で話してる様に聴こえた。
 子供の頃から何度も都内に出入りしてたのに、あの時にはじめてそう感じたのは、異文化に同化しなければならなくなった事で、意識が変わり、その「わざとらしい」「演技している様な」軽薄で不躾で差別的な東京人の一員にならなければならない、と覚悟したからなのだろう。それは完全に間違いだった。

 僕の人生で最大の過ちの一つは、大学進学時に都内の大学を志望してしまった事だった。偏差値が下手に高かったので勝手にその様に、日本の受験制度にしくまれてしまった。
 その後、自分は自分の本性――感覚の鋭さや深い道徳的興味に何一つとして合う所のない、寧ろ絶えず最大の摩擦しか生じない、底抜けにガサツで、なにもかもが汚れた地獄の環境・東京に10年近く、半ば強制的に住まわされる事になった。その期間は僕の全人生で最も不毛、最も悪影響があった時期だった。