2020年2月21日

医学用語の清潔・不潔を清(セイ)・未清(ミセイ)など非日常語に置き換える案

(コロナウィルスに感染したクルーズ船内で使われていた医学用語「清潔」「不潔」と、一般語としてのそれらの語感とのずれについての議論に際し、
(前略)「不潔のガーゼ」とか言うと「不潔じゃねーだろ、滅菌じゃないだけだ」と外科の先生に注意されました。(後略)
とするツイートへの返信
医療の現場では、よく清潔と不潔の区別を重要視します。
 清潔とは滅菌した状態(すべての微生物を死滅させた状態)か、滅菌できないものでは殺菌した状態(一部の微生物は生き残っているが、クリーンな状態)を指します。
 不潔とは清潔でない状態すべてを指し、不衛生だけでなく日常の生活状態も含まれます。
 清潔度から言うと、滅菌>殺菌>日常品>一般の廃棄物>排泄物や血液汚染したもの(不潔=日常品以下の項目が該当)ということになります。
――「清潔と不潔」社会医療法人社団十全会心臓病センター榊原病院 榊原敬氏
上記記述によると、その外科医師は、恐らくですが、「滅菌>殺菌」の部分に該当する清潔度のものと、医療用語の定義で不潔に該当する「日常品>一般の廃棄物>排泄物や血液汚染したもの」を区別していたのではないでしょうか?

 どこかの医学会が、専門用語と一般語の混同による誤解を防ぐ目的で、「清(セイ)・未清(ミセイ)」など、普段使わない特別な文字面・読みの新用語を作り、広めるべきかと思う。
 以前、生物学で同じ発想から同様の主張(優性・劣性→顕性・潜性)したら、学会に伝わったか用語法が変わりました。