2020年1月9日

悪趣味は軽蔑すべきもの

ガウタマ(釈迦、仏陀)は「偽りを語る人は地獄におちる」「そしるべき人をほめ、ほめるべき人をけなす人は、口によって悪運を重ね、幸せになれない」云々と『ウダーナヴァルガ』8章でいっているが、虚言癖のある人や、悪趣味な人をさしている。前者は信用を失い、後者は不徳で不幸というのだろう。
 もしこれが真理なら、例えば姦淫をもののあわれなどといい正当化する意味で『源氏物語』をほめている人達とか、同著をろくに読みもせず知ったかぶってそうしている人とか、下品な漫画アニメの類へそうしている人達も、やはり不幸になる。また茨城のよう随分立派な自治体をけなす人などもそれにあたる。
 彼らが悪趣味なのは第一に、無知か悪意かいずれかであり、無知の時は臆断しており、悪意なら認知を乱用している。どちらの場合もその人は、よい趣味の持ち主より、判断が劣っているのだろう。
 うらをかえせば、よい趣味の持ち主は幸福になって然るべきとなる。この意味で悪趣味は軽蔑すべきである。