周辺部の人民の安全圏避難とそのさらに周囲の市民への屋内待機命令が前提だが、最終段階まで炉融け出しが進めば志願者を募り、自衛隊員と東京電力所員の中の最小限の内部構造知悉者による選抜隊を組み、決死を覚悟でじかに使用済核燃料プールへの注水作業を行う方が国民への総被害が少なくなる。
もしロボット等(遠隔操作かその他のスーツ)でこの全作業を行えれば理想的だが、その準備がまにあわねば最大級の防護服で覚悟をきめた特攻隊のみで任務を行う方がいい。
チェルノブイリ時では周辺300km圏に最終的放射被害が壊滅規模で起きたのを考えれば、あまり遠くはないだろう最終的融解を想定し、都心圏と仙台都市圏の全住民を遠方へ避難させるのは無理で、事実上、次善の策な「周辺部での被災最少化徹底」しかなしえない。だがこれは諦めず最大の工夫と努力を傾注すればなしえる。
自衛隊内志願部での決死隊もいずれ被災最少化の犠牲にしか役立ちえないが、なにもしないで国民もろともの被災を待つよりは普段から鍛えられた誉れたかき忠誠の義務に叶う。かつ、工夫できるかぎり多数で交代で行う場合も炉の状況(切迫か余裕か)を考慮せねばならない。