2011年3月8日

流通差額税の必然

人類が生存する地域間の協調は、が市場間の取引のみではない。和辻の倫理学が文化財と経済財の間に引いた一線は、例えば流通費用を考慮していない。多くの文化財が原価と異なる値で取引される因みは、この流通差額を商人が占めようとする処に。
 つまりこの両者の違いは実は流通費用と差額の搾り取りへの孟子の批判と同じ因果関係しかない。原価とそれを直接に再生産する為の市場のみしかない場所では、大商人の余地はないので流通差額が蔓延らない。こうして商売を正当化する為にもちだした根拠な返礼の省力は、単に詐りのみか流通差額への観点がないばかりに市場間での貿易景気の上はね経費を盗む悪徳の増長へ手を貸す。この種の流通差額への税規制は、いかなる抜け道にも関わらず絶えず当市場の政府や政府間協定により徹底して累進化または100%以上の上乗せが課せられるを得。さもなくば地上では悪業がはびこるばかりで人心は所得不均衡の道理にあわぬ盗っ人による拡大で荒廃していく。