2010年11月29日

構想力の役割

「自然科学の命題から直に善悪は導けない」。この命題はアリストテレスの形而上学という銘々の時代から既にしられていた。哲学は、科学の上部にある議論の場で、多くの提議は自然への知識を利用して行われるが、理性の命題という以外に特段のルールが設けられた訳でもない。
 が哲学自体は科学知識の量感へ大幅による。直に導けなくとも間接的に導ける多くの倫理命題はありう。要は、知識の量感と倫理命題を結ぶのは構想力。この構想力は情緒を含む想像力の具体的感覚への言及びとはことなり、単に現象の叙述とその分析に留まり、結果として我々の見るべきの問いを生み出す。