2010年6月3日

地域経済学

資本経済と比較生産費説に乗る国際分業の推進は、少しは地域圏の旧来の生態秩序を壊していく。合理性だけを基にした経済は商誘因の為のみでも最安で製造と販売できる、つまり統べれば発展できる地域をえり好んで行く。他方で自由主義思想か寛容と個人主義の、或いはまた功利主義の浸透し易かった競争力への民族性の強化がはかられてきたところ以外では、無論そこは発展できる圏域とは考えられないとして、何らかの共同体からの所得調整が益々必要となる。
 一般にこの経過は消費者の欲望と地域への魅了による人口の増大に依る。それらの吸い込みか誘引がつよいだけ消費生態の増す地域は少しより経済秩序の芽生えが強調される。
 もし発展できる地域、乃ち繁りの地がそうでもない所に比べて定義されるなら人口の流入分の魅了が高いといえる。
人口の流入\魅了=発展潜在さ‥dp
dp: development potentiality
 同じ費用で同等以上に魅了できる商いの末、繁りの地あるいは繁地での消費生態のくみかえが絶えず起こる。もし社会主義系の調整趣味の思想の為上述の共同体からの要請が強まる所では、このdpは意欲で低まり、乃ち世代間か成員間の抑制因のゆえ経済活動へ消極化する。
 きわめて魅了が高いが何かの原因で人口比が低まりつづける土地では経済性が特殊な型へと変えられる。特産品の可能性は主にここへ依る。逆に魅了に比べ人口密度の極端に高まりがちな所では、上述のdpが減るので衰退する。衰えの地での人々の消費生態は経済活動が縮小すること、つまり生産流通できる品物が余りに汎用化して人々の購買や交易に類さなくなったので必然に規模と商いさの訳あって減少してしまう。