2010年5月11日

比較文明学

文明の立地が広い海洋へ面している時その適応した行動形は一般の開放場らしさと似て強い利他性へ求まり勝ち。故大文明は略海洋交易をその興りとする。
 逆に僻地の淘汰と似て山国ではその利己主義な行動形への強い淘汰圧の為もてる種内形質幅を目一杯何らかの特徴化、特に閉鎖的適所では希少種型の奇形へ進む。かつそこでは交易のなさに伴う出現できる発明とその為の独創の少なさ故現れた文明は窮めて限定な姿をとり、他の系統と交易できる共通の価値観をもたない。但し僻地化のかなり弱い山間程度の文明では希少価値を生じる特殊な産物が、何らかの希な淘汰圧からの導きで蓄えられる。これらは海国と山国に普通にいえる、およその傾向差。
 ところで島国へは前二者の特性がそなわり易い。但しこの場合、境界さが鍵となり違いが生じる。海洋国の様な大海へ面した島嶼か島々か列島では利他性への希求はとても強い。故そこでの行動形は渡来した海洋文明のものを迅速に吸収し勝ち。もし攘夷な過去を伴えばそこでは程度あれ反作用な特徴化も馴れられ勝ち。ごく近隣から遠く往来の微かや略無い場合、その島の最適化した行いは殆ど全く他の地域とは異なるか大幅に変形した習性で現れる形質の特徴をより特別にする。がその完全閉鎖系さは永続しないので、又比較できる生態に挙げられれば尚更だが海洋国の影響下に強制か自発接触で置かれる迄のみその特別さは保たれる。つまり海の孤島は山国の得る文明場さを海洋圏版で得る。

 比喩としての宇宙海は、また星の山と系の島々を同じ法則で担わせる筈。これは航海がそこでの主要な交易手段な限り真のみ。境界の強さはそれらを結ぶ調和度の海流による。もし調和が高いとそうでもない流域より盛んに上述の基本規則に程なく近しい交易が起きる。