2009年11月27日

生物学

社会性動物の戦略は次の三つにまとまる。
1. 内的増加率戦略: reproduce rate strategy
2. 環境収容力戦略: kapacity strategy
3. 臨機応変型戦略: ad hoc strategy
これらはおおよそ123の順で起こる。なぜならある種の増産が僻地へ入り込み極相化することでここからの進化的な離脱が環境抵抗の条件で起こるのだから。現行では英語での訳語がそれぞれの頭文字を違和か、ドイツ語の翻訳で大文字小文字でずらして使われている様だが、こうしてまとめれば原則として大文字か小文字の頭文字で略記していいことが分かる。混同のおそれがないから。
 ところで、上述の戦略行動は各集団内での行動型を十分説明しない。それらの中でも当然、競争から共生までの一定の群生がある。そしてこの観点をより短期の視野で戦術つまりtacticsの名称で呼ぶとする。それらにはおよそ次の三つが存在すると考えられる。
1. 損得勘定型戦術: merchant dice tactics
2. 唯我独尊型戦術: doctorin tactics
3. 因果応報型戦術: tit for tat tactics
我々が現研究者内でよくしられた、囚人のジレンマ最強のプログラムであるtit for tatの戦術とは、実はこの様な各戦略型の中に含まれた指令なのだ。それぞれ、裏切りの率が相手の信用高下で可変であり短期間で成果をあげやすい場合を損得勘定型と、対して長期間では有利となる可能性もある一切の裏切りを放棄した戦術を唯我独尊型とここでは呼ぶ。いうまでもなく最後に平均点の面で勝利を収めるのは因果応報型である。そしてこれらから巨視的にはrka順の、それらそれぞれについては内部集団へ微視的にmdt順の規則的遷移がみられることになる。
 また、もしこれら戦略間または戦術間の関係を遷移段階(植物学の遷移: successionと区別すべく、ここで動向: movementと呼ぶことにする)でみると次の三つが考えられる。
1. 利口型動向: clever type movement
2. 覇権型動向: hegemony type movement
3. 世話型動向: look after type movement
 利口型とは、巨視的には臨機応変型と内的増加率との間の、微視的には因果応報型と損得勘定型の間に属した一群で、この集団は最も次代の繁栄がみこまれる。もし生物の世代間数量比をみると、それはピラミッド状だろう。
 覇権型とは、巨視的には内的増加率と環境収容力との、微視的には損得勘定型と唯我独尊型の間に属しており、その行動規則は一定以上の、僻地流入にともなうなんらかの習性が密度効果を受けて変化し、結果、高度に器官の特殊化が進んだ完成された個体をつくりだす働きをもつ。その数量化は世代間で逆円錐状をつくる。そしてこの傾向が極端になると幼型化の為にその種集団はなんらかの高度に極端になった形質とともに奇形化を進めて変種となる。例えば天然記念物類とは極端に進んだ奇形化の結果といえる。
 世話型とは、およそ最も終りにやってくる遷移段階であり、いわゆる環境抵抗による密度効果の結果として覇権種からの脱出として新種を生じさせる様な、おおよそみて同種について最も希で珍しい変異についていう。この特殊な遷移についてのみ、進化と考えられている新規な突然変異があらたにみつけられた適所への適応過程で、短い世代間に集積しやすい。このタイプでは世代間数量比は、基本的に釣鐘型をとるだろう。なぜなら比率でいえば形質が未知の一定方向へ整理されていく中途にあるので、逆円錐状ほどでない若い個体への淘汰圧がかかっているから。そのため数量比では停滞している様に見えるが、実際には集団のうち少数の個体のみが全体数維持を賄う変異を遺伝していく。もしこの経過が極端に進むと壮年種や老齢種に比べて幼若種がずっと少ない、ワイングラス状をとる。