2009年11月19日

先端工学からの高速道論

高速道路無料化への臆病は、民衆が渋滞を心配するところからくる。なぜならいかなる人間でも只を喜ばないことはないのだ。
もし全てが無料になった世界を想像すればいい。

 だから、おもとして渋滞緩和対策を事前に十分考慮しておけば、この決断はすべて結果的には社会に大きな福祉効果を用入る;もちいるだろう。
たとえば船舶や飛行機の熱機関効率がいかに自動車よりも改良の余地が少ないか、いいかえると――鉄道網の上に施設できるピストン輸送機としてのリニアモーターカーを除けば――国内移動の最高速度を容易に達する手段があきらかに、自動車の高速化と高環境効率であるのを、工学者には確実視できる。
(最も進んだ段階ではチューブ状にし内部を真空近似状態にすることで空気摩擦を最小化する様な、「高速道路網の進化」こそ輸送能力向上の現実味の高い未来であるのを疑いえない。
しかしさらに進んだ段階のテクノロジーでは、量子転移という物理的効果を利用した光速度により近い情報解析輸送がこの他に現時点でも十分考えられるが、こちらの実践には人体よりも機械化された身体の方がはるかに再構成の可逆化率にまさるので、いわば人工知能で心理化された、ロボット・プログラムの移動方法にしか決して適合性が高くない。
‥具体的にいうと低次なドラえもん級のプログラムならほぼ瞬間に大距離を輸送可能にはなるだろう。だがのび太級のかなり生態的上位の生物体になると、あまりに転送情報量が多いので空中にチューブ化された高速道路を通った方が単純で速く精確に移動、又は原形のまま別の時空間へ再構築できるはずだ。但しこの例の場合でかなり遠い銀河間規模なら、時間分の費用はほぼ等価となるだろうから除く。)

 これらから我々が現日本人の世論を納得させるには、たとえばアウトバーンの様に車線拡張か、それともレインボーブリッジ状に積層させた高速レーンを新たに設けるという「ETC有料版の超高速レーン」を新財政支出としてたくみに経営すること、つまり『超高速路維持計画』を工期上実現可能なレベルで建設国債内で確立できれば、将来インフラへの準備をふくむ景気復元力、を土建屋のコンクリート・マニアさに吹っかけてとりあえず期待できる。
かつ少なくともこの新設レーンではそれが直線状を主義とするのであれば、一般スポーツカーで危険ではない限界速度、おそらく200km超までは許可できるだろう。
…但し、素材としてのコンクリートは持ちが悪い欠点があるので、近未来の建設業ではいわゆるリニアモーターカーの家庭用自動車単位化がとうぜん技術可能性の面から起こりそうなことからも、超高速路の新設路面は強化プラスチックかなんらかの合金がいずれ基礎素材となる。なぜならこの車体は重力に依存して静止するのではないから。よって、進取政権にまつわる今度のコンクリート製の一時拠出金は、それがあるならだが、飽くまで機会費用にすぎない。

つまり、ピラミッド計画者に類比しようとも、このコンクリート版の高速道設置費用を永遠のものだと考えるべきではなく、いずれは「人工地盤」として使える様なできるかぎり土に近い範囲でのみ、いつ造られたものなりとも基盤施設性があるだろうこと、これは以下で詳しく説明できる。
‥もし空中路面といういわゆる脚付き道路をつくれば二世代を超えることなく自然風化し無用のものとなるうえ様々な破壊処理費を負担させられるだろうが、仮に一般のアスファルト舗装と同様にはじめから接地路面に近づけて造っておけば、破壊した石材を上から拘束か打掣:ダセイかしておしかためるだけで、べつの空中に張る新型超高速道を建設する際の足場用の、基礎材の費用をいわゆる世代間の固定資産として人事省力化に援用できることだろう。