2008年3月24日

世界史の経済

世界史の目的は全民族の個性を最大限に活かしきった交響曲の完成。この為には各民族国家の性格が際立つまで、互いに様々な仕方で競い合うべき。
 既に、先進国間では正当な競合を経済という概念に改修なし得てはいる。この範囲に獣性を活かすなら、むしろ功利的とすら呼ばれ暫し貴ばれもする。
 王者的民族の生き残りという古の理想は、結局塵労に終わるだろう。というなら協業経済の概念に応じてしか、地球の文化圏貿易の持つ人道的意義を悟らない選民は憤る。彼の様な個性を通じてしか我々が全人類の創世記を物語り得なかったということが既に、我々の民族個性が則、最適共生のために相互を是非の関係において必須としていると知れるだろう。
 神は言葉の違いによって、人間共をやがては互いに協力するように仕組んだのかも分からないのだから。
 凡そ自らは創作しえないあらゆる文化産物は我々にとって必ずや宝。国とはこれらの文化を守る城であり、現在進行の伝統芸能を営む美術館兼劇場。文化が風土の人間形相と定義されれば、経済がみずからの目的美に沿って働く次第はみな、国際啓発に他ならない。自らの及ばざるが如き不足を知ることが、また一層に自ら固有の価値を反省する気勢を生む。