2007年5月11日

物理学

宇宙の多様化展開律以上に精神知能の理由がないか探る方法。解剖、実験、検証。Entropy増大則の化学的組成を厳密に定式化する思索とその為に必要な期間および学習成果、時空膨張の原因。以下準備論考。
 なぜ生命体は生滅するか。彼らの延長特性が個体に代謝を与える事で適応功利をしえる様に。肉体の末枝である知能がこの目的に一致しない筈はない、即ち延長特性に過ぎない。それが秩序であるという事は過ちだ。複雑の認知が数理秩序をも混沌特性として担っている、と考える方がより真に近い。たとえば数学は十進法の単純な規則を原理にした複雑系の一類たる。生命体は能動特性により宇宙に秩序を打ち立てんとす。なぜ? 彼らの利己競争性即ち宇宙斥力の膨張観の変形であり、能動的自律はエントロピーの系に対する消化を省いていくparadoxicalな永久の時空漸進経過である。生命体は本質的に無機環境に対立する、なぜなら彼らは有機的自律を指向する事で宇宙の多様系のうちに独自の運動系を形づくる。宇宙とは何か、こう答えうる。運動系の多様観である、と。無機物の運動系は普遍力学で論証しえる。
 どうやってより確実な帰納的実験成果を果たすか、宇宙がどう展開するかの実証、巨視的に、微視的に、人間的に。これら宇宙の多様観がなぜ存在するようになったかを検証せよ。
 真善美といった精神価値も又、環境との調和を果たす為に知能が地球環境内持続的共生に最適化するべく合理づけた形而上‐形而下越境の秩序に過ぎない。幾何学と十進法数理論とはかねて堅密であった。前者は形而下量を、後者は形而上量を扱い相互媒介する。だが、この間に必然性はないのだ。その関係はユークリッドに総合された思考特性が一時人類種内伝承したに過ぎない。宇宙はなぜ存在するのか?
 混沌度の増大は即ち空間的膨張とは言い切れない。なぜなら最小単子に限っても空間そのものが視点を変えずに膨張・縮小する事などあり得ないからだ。ならば、縮小の極限としての宇宙の誕生といった幻想は神話の次元でしかなかった。世界にはそれ自体の理由がある。決して創造神話に依るのではない。時間を遡る果てにもやはり、同様な定常宇宙があったろう。時間を流しても同様に。
 相対論の原則はそれが定常宇宙を前提としなければならない事にある、と考えた方がよい。そうでなければ量子論の確率性と矛盾を起こす。もし創造でなく選択ならば、単なる試行が複数回に渡る際の認識上の省略的抽象知としてのみ数字を扱いえる、と気づくべし。多様観は時空展開の典型方向であり、永遠的複雑進化の系列分化律。なぜ? なぜ宇宙はそこにある? 理由は混沌の自存にある。なぜ混沌がある?
 創造主を仮定することでは多様観を説明できない。
 複数単子が存在することには分裂以前の問題だから。もし最小単子が何らかの場合分裂するなら、それは創造ではなく空間の不可能であるから。混沌は複数の最小単子同士が関係を時間的・空間的に組み合わせて成立する。