芸術家でない人がお勧めしている作品で、まともなものは殆どない。特に好みのよくない人、悪趣味な人は、かれらの職業でも似た様な側面を示している。
みずから作ったことのない批評屋が芸術家自身より真剣に作品の実相を分かっていることも、まずない。批評を信じて芸術を理解しようとする者は、ごくまれな奇跡的偶然の一致を除き、およそ一人の例外もなく詐欺師に偽物をつかまされている。
みずからつくる芸術家自身によるのではない批評とは、原理的に悉くでたらめだ。それはどの様にできているか知らずにプログラム自体の質を評価できないのと同じである。