狂人を構う者は自らもその狂気に触れている。
自分より劣った人と関わる者は、自らその人の世話に追われる。
劣悪な人間との縁はできるだけ早く切らなければならない。
愚か者に細々と教え諭した所で、愚か者が賢くなりはしない。迷惑を避けるには、愚か者に近づかない事が唯一の解決策だ。
卑しい人へ親切にするのは、調度、サイコパスに善意を期待するのと同じく、ひたすら危険である。必ず恩を仇で返す類の人がこの世にはいて、そういう人達はいかなる親切にも感謝せず、ただただ自他へ害を為そうとする悪意で生きているのだから。
慈善活動はこの意味で、本来、感謝を期待できない。
我々が慈善行為をするのは、自分の良心の満足の為である。そしてこの良心の満足は他の快楽に比べても質が高いとみなされる類の精神的充足なので、世俗的快楽に事欠かない多くの億万長者が最後にいきつくものだ。
利口な人は端からこの快楽に気づき、清貧に留まる。板につくとやがて聖人と呼ばれる。