鈴木雄介ブログ
2019年6月16日
共食いの文明
「私はあなたより金持ちです、だから私はあなたより偉いのです」と新自由主義者がいう。「ですからあなたは死すべきです」
「もしそうなら、なぜあなたは常に金を追いかけているのですか?」と私は尋ねる。
「それは」と彼は答える。「あなたを貪る為です」
大分ときがたってみると、その男はしじまの闇に融け、跡形も無くなっていた。代わりに無限の夜がきた。辺りに燃え広がっていたあらゆる業火が消え去ってみると、もはや全員が金を追いかけていた文明があったことさえ、全宇宙から忘れ去られてしまった。
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