2018年2月16日

労働階級と自由主義

奴隷的境遇に置かれた労働者達にとって、諸々の本能を満たしたり、性欲によって繁殖する事が大きな人生の目的になっている。これは彼らが高度な理性をもたないからであり、他の動物に近い性質を保っている証拠の一つだ。だから労働階級が利己的で、無教養で、不道徳、品性下劣なのは当然でもある。
 労働者を中心にした国が多数政を採用するとき、東京、横浜、大阪といった大都市にみられるよう、下賎な衆愚の影響でその民度は最低化される。労働者が下流階級な事は、日銭に追われつつ無学な日常を過ごしているからには必然であり、労働者達が卑賎なのは、彼らが大衆一般を相手に商売をする人々であれば当然である。労働階級が資本主義や自由主義の体制を信奉する国々は、労働者達が自分に不利な制度に気づかないほど愚かである。したがって自由民主主義国は、衆愚の国である。資本主義が完全に成立するには構成員が自由人でなければならず、その国において労働者は少数派であるか、機械等に代えられ存在しない。もし労働階級が自らの生活を維持したければ、自由民主党を破壊しなければならない。
 日本において、労働者が社会民主主義の政党を支持しないのは、彼らの愚昧さが甚だしく、奴隷化された境遇を疑問視できないからだ。だからこそ、この国の労働階級の人口は急激に減っていて、近いうちに絶滅するだろう。彼らが過労や失業による自滅の為に自民党を支持するのは馬鹿げて見えるだろうが、保守化した労働者の愚劣さはますます暗愚になる方への圧力のもとにある。それは彼らが多数派であり続けるには、もっと無学でもっと判断の劣った人々、本能で殖えて理性に欠けた人々と同一化せねばならないからだ。
 愛国者は自滅的労働者たらざるをえない。また神道信者のよう、自己愛妄想の故に絶対敗北に陥らざるをえない。労働者が愛国心や神道信仰を持ち、自民党を支持しているなら、その人は着実に亡びへの道を歩んでいる。
 労働という生活様式は、社会主義や共産主義が成功した国々において残存できる。そしてそれらの国々で、労働者は厚い社会保障ゆえに幸いだろう。だが自由主義の国で労働者は永久に下流のままにされ、しかも淘汰されて死滅していく。大都市はこれら下流階級のはきだめとして退廃と堕落の巣であり、東京、横浜、大阪、京都、名古屋等の過密都市は貧民窟として犯罪率の高騰の末亡びていく。労働者がこれらの地域を好むのは同類が多いからであり、彼らの卑俗な悪趣味にかなう大衆娯楽や賭博、浪費を煽る商業、その他のあらゆる悪徳が見逃され集積していると考えられているからだ。知識人や文化人は、彼らが高貴であるほど都市を厭う。なぜなら労働者という堕落した集団の中で、趣味のよいくらしを営んだり、雑音や無秩序に煩わされず研究したりできないし、信頼すべき良識ある市民をもたない大都市の政治はみなあるべき公徳や知恵から最も遠いのだから。