鈴木雄介ブログ
2010年8月19日
星月の怠け
なにもない
すぐ月日を前に
発つ鳥は土を
忘れゆくのだとして
丸で多くの
歪んだ京のかざものが
たゞきえゆくのを
なんとなく眺めるだろう
時はむごくも留まらず
丸で波間の旭の如く
探偵のまなこを欺くゆえ
割れてしまう金甌無欠の皿
いつの間に滅び去るかもしれず
限りない展がりのゆめは
さりとて宙宇の滲みらしく
目に輝く星月の怠け
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