大体決められた通りだった
バスケの試合が終わった頃
その体育館の隣
楓が散り敷く上を歩く足は
なにもとらえない
夕日ヶ丘
月の架かる空にぽっかりと浮かんだ
飛行船を見た
だれもその存在は知らない
だってそれは散って行く
眼に映る落ち葉と似た夕陽なので
気づけばもうない
変わりない校内の落ち葉と似て
全ては散りゆくもの
そうだなあ
暇のほか特に今なんてない
昔からそうだろここじゃ
なにか勘違いとかしてるんじゃ
誰も君とか求めてないし
誰もまるきりまるで
全てが自明であったかの様に
消えてゆく前ではお台場も
yanyanもスーパーカーのアルバムも
おなじくらい儚い僕らは
ゆっくり成人になり死ぬ
絶望の姿勢ぶってゆっくり
あの退屈すぎる化け学の禿げた教師に言えよ
全ては夢だって
人類さえいなくなれば
僕の理想の殆どは叶う
僕を苦しめ続けたこの社会は終る
どれも簡単な理想だ