鈴木雄介ブログ
2010年4月24日
世の流れ
静かに暮れゆく
夕暮れ空は街の上を浸してしまう
探してみてもそこには
なんの理想も見つからないなら
この世という下らない場所に
ただ置き込まれた魂は
まるで大地がゆりうごかす
空想のたてものと同じく
決して崩れゆきもしない
盤石の位を占めるあの神が
すべての畏れを打ち壊す
誰ひとり知る者のない土地で
必死に耕した大土はさわぎ
あの空からふりそそぐ持ち主のない
大雨をみな我々へ恵んで行った
誰が知ることもないこの世の流れを
我々の眼に焼き付けていった
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