鈴木雄介ブログ
2010年2月7日
文化史実
知識あればいいとは限らない
彼は共に暮らすに耐え難い
悪さを事とする者かもしれない
だが往々にしてそれは知られない
あるとき戦があって
多くの知識なき者は戦場へ送られた
王様はそれを命じたのだし
のちの国の民がそう信じてもおかしくない
彼らは知識を使い
ひとの足を浚って嘲笑いながら
一秒でも長く生き抜こうとした
その結果隠れ家すらなくなった
一歩でも部屋から出れば
誰かが足を掬ってくる
だがそれを望んだ王様はいまだに
水代からさえ税収を引き抜いて暮らした
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