鈴木雄介ブログ
2009年10月26日
短さ
音もなく降りしきる雨
唯ひたすら世におりつ
生き残る者へ道を
知らせ給ゐぬ
秋の短さ音もなく事ずれの跡を枯れ葉に代えぬ
唯ひたすらに世の理を問ひし者へ
いたずらに聞こゆる葉のざわめきはその侭で
みやまのからす共へ寝床ごと音に楽しみを置き棄て賜る
ひたすらにかしこき闇よ
海鳴りの夜ひとひらの燈し火を掲げせしまに
吹き消した月あかりはしらず
町へしずやかな繕いを施せしとはにや
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