最も古の
手足の始めから
世界ではきちんと
系統立ったルールが敷かれていた
或る日のことではあるが
その秩序が覆されることになる
第一に彼らは
正当な規則で
世界を等分割して行った
第二にそれから
嘘を真顔で作り出して行った
何もかもおそらく
永遠の昔から繋がり
永遠の先へと流れ去る
少なくともそれが運命だった
涙を拭いなさい
どうやら世の中ではもう
正義が実現されることはないのです
死に逝く人よ
この世をかえりみることない様になさい
何もないのです
既に世の中は
荒れ果ててしまったのですよ
ロールプレイング中の勇者が
町のなかの人に聞いた
囁き声でさえ
どこまでも連なる
中身のない空っぽの頭を持つ
さる達の騙し合いでした
目の前で起こるどんな事件も
それを作り上げた主が
暇潰しにした本のゲームですから
本気になって繁殖劇場に夢中って
いくらなんでもそれは
疲れ過ぎ
あの知能のかけらもないリーダー個体へ
追従してへつらい笑うあなた如き
居なくなろうと別に困る者はない
この意味の見当たらない世界で
一人のこらず人類が絶滅するのをただ
静かに希望していればいい
彼らには救済する方法がない
朝が来れば喰う為の分を奪いに
会社へ通うだけの苦行を背負って
獣類の仲間となったあなた如きに
助け船など要らないのだから
沈んでゆく泥船の中で
神へ祈りなさい