鈴木雄介ブログ
2007年3月9日
現世
人間は現世に関する限り、その地位肩書きに応じた評価しか受けないものだ。小人は浅見にして死後の名誉が浮世より遥かに幸甚なるを知らず、敢えて中庸に抑えたる分に甘んじて史上の実績を追求する徳へなかなか気づかない。我々は彼らを以て闇雲に子供を残して大半を食われる下級生物、ふいごの如きに譬えられる。これは芸術及び学問に関する限りまた同然である事。即ち、量産は高質よりも独創の手間を煩わさぬ労働に過ぎない。
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