鈴木雄介ブログ
2006年8月31日
母語の目的
文化は語学ではない。よって、文化としての文学は語学ではない。君にとって語彙が足りないということはあり得ない。なぜなら耕作は道具を用いることに拠るのであり、道具自体に因るのではない。
語学とは、文化の固有価値を観念的な差異観のうちに見出す社会学であって、我々にとって日用本来な文化的な仕事即ち制作とは必ずしも交わらない。だから文学は母語を推進する為に働く。世界言語への志向は文学にとっての目標ではない。
文学は文化的な目標であって、元々語学の便宜ではない。
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