鈴木雄介ブログ
2006年5月9日
星
虚構。如何にしても人たらざるを得ぬ存在のかなしさ。彼らにとって幸福しか慰めにはならず、文明しか仕事はない。あたかも星屑の齢に閉じ込められた囚人のように自由を追求する個性たち。いつかは形を変えていく。どうか生存競争の醜にこれ以上かかづらうことなくこの世の美を遊べ。空に舞い、地を這い、海を渉って、山を越えて、川を下って、月に登る。それから宇宙の神秘を心ゆくまで想うがいい。地球のものがたりを飽きることなく奏でる命たちよ。その永久を儚くも願わん。
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