芸術家である我々が、なぜこの様に生きながらえているかといえば、自己表現する事に或る種の喜びをみいだしているからではないか。実際それはあると思う。我々が何も表現できなくなったら不満で、辛いのではないか。ではないかというか辛い。死んだ様に感じる。 というのも、我々は内面にある世界を持っているからだ。思うにそこが非芸術家なるものとの違いなのではないか。我々は確かに、内面世界が充実していて、それが充満しているから外部にあらわさざるを得なくなる。でも、偽物の芸術家というのもいる。というか芸術家もどきの人々。そういう人々は、元々内面世界がそこまで充実していない。外形的に他人にどうみられるかで、しごとの中身をかえているようにみえる。
自分はたしかに芸術家そのものなのだけど、それは以上の理由によっている様に思う。端的にいうと、内面にある世界があって、それをあらわさざるを得ないから、芸術家と自己定義するしかないのだろう。