2024年3月10日

自分がみる鳥山明の他の特定画家らと比べての原画実作の質と国葬について

日本国政府は鳥山明先生を国葬にするべきなんですよ。これ真面目な話です。ピカソ、ディスニー、ダリ、ダビンチのような芸術家がなくなったのと同じレベルだからです。日本政府は漫画家アニメが世界においてどれだけ日本のイメージ作りに貢献し、安全保障や経済に貢献してきたか認識してませんよ。
――May_Roma めいろま 谷本真由美

めいろまが鳥山明を色んな画家と並べてて、色々呆れた。絵についてろくに知らないなら黙ってればいいのに。みんな、めいろまは偽物だぞ。絵の知識で間違いないからこれ。
 比較してた画家で比べてみる。
 まずね、鳥山はダリよりは明らかに上だが、レオナルドよりは凄く下だわな。ディズニーとは別枠。

 上記の画家らの絵は生で全部見た事あるから本気で断言できる。鳥山は本当に絵が上手い。勿論ファインアート枠ではないのだけど、漫画の中では圧倒的に1位だろう。絵の異様な上手さで。レオナルドが開発した遠近法などもほぼ完全に使えているし、幻想絵画にすぎないが低教養系ではあれより上は出てない。
 ダリはしょぼかった。ただのシューレアだ。それを代表してるという事はいえるけど、それだけだ。面白みが全くない。
 レオナルドはリアリズムでは基本的に最も先駆的な人物だった。教科書的意味で古典の正格を作った。遠近法を完成させ、殆どリアリズムの基礎文法は彼からきてるのでちょっと格が違う。
 僕の地元の五浦美術館で、震災復興で子供励ます為ディズニーが回顧展をやってくれたので網羅的に作品みたけど、はっきりいって絵は鳥山より遥かに下手である。しかしアニメーターとしてディズニーはディズニーランドに至るそれなりの箔があって、鳥山みたいな純粋な漫画家ではない。つまり別枠と思う。
 でピカソは、自分はレゾネ的全集持ってて網羅的に見てる筈なんだが、実作見たかははっきり記憶ない。小品ならどっかでみたかもしれないが、図版でみる限り、力で描いてる人でキュビズムは作ったろうけど、全体として下手くそである。話題作りばっかの宣伝屋で、画家としては半分紛い物要素が確実にある。

 昔、姉が観に行くのについて行って、いわき市立美術館で鳥山明展みた。原画みた感じとしては鳥山は漫画家としては神レベルだったのだ。最高峰なのは間違いない。まねて簡単にできるレベルではなかったと感じた。特に圧倒的に優れてるのは想像力と構図法、人物造形で、臨場感がある世界観も本当に凄い。
 そして彼の生前も一人も彼の漫画の完成度を超えられた人はいなかった。自分は一人も見てない。後から『ドラゴンボール』や『銀河パトロールジャコ』見直しても絵の上手さと全体の完成度が全く他を超えている。宮崎駿の漫画版『ナウシカ』もまぁまぁだが、鳥山ほど物語の質が高くない。特に後半破綻する。
 そして僕は思う。中国政府すら反応するという事は、鳥山明が本物中の本物の漫画家だと世界は知っていたのである。村上隆は偽物中の偽物だという事も、それでいえば皆知ってる筈でなければならない。
 一々技の真贋なんてごまかしても意味ないのである。現代欧米美術は、隆を高値取引する偽物界なのだ。

 鳥山明は晩年余り作品を出さなくなった。疲れたので趣味程度でしか描かなかったみたいだった。その中で『ジャコ』は老境を示していたんだと思う。確かにそんな気がした。ドラクエもこれで音楽もキャラデザインも終わったから11Sが多分事実上の頂点だったんだろうと思う。やっててもどうもそう感じてた。
 どんな天才にも終わりがくる。それは悲劇でもあるが、特に芸術分野の場合は、二度とその天才の手になるのと同じものは決して生み出されないので、次の鳥山作品は永遠に消滅した。宮崎駿もそろそろしぬだろうし、サブカルの巨匠らの死は我々の時代のロウブロウアート社会の地殻変動を意味すると思われる。

 これはサブカル全体にいえるかもしれないが、自分が色々みてきてサブカル界全ての中でも最も優れた絵といえるのは、鳥山明のクロノトリガーのコンセプトイラスト集と思う。あれらはどれも一枚絵だけども漫画として時空冒険世界観を一枚で表現しており、誤解を恐れずいえばゲーム本体より寧ろ優れている。鳥山の技術や構図やキャラ造形の長所が必要十分に使われ、ジャンプの扉絵みたいな感じで当時、ゲーム販売前にコンセプト画としてVジャンプ誌面に載ったやつだったが、原画も観た気がするが、あれらは完成度で一番高いと思われた。浮世絵と似た遠近表現もあって、ロウブロウ系で最高峰の現代古典とみる。

 とにかく、めいろまは適当いってる様子なので、みんな信じるな。これが本気の絵描きからの忠告だ。めいろまはろくにわかってないのに知ったかぶりしているやつだ。上記画家のうち、レオナルド除くと国葬なんてされてないだろう。しかも国葬というより、フランス国王の腕の中で息引き取った説があるだけ。