2021年9月8日

下らない批評

下らない批評しか書けない人は、根本的に、芸術の味わいを知らない人だ。
 その人自身が立派な芸術家でない者が何かしら批評めいた事を書いていても、大概はあてずっぽうをいっているにすぎず、少しも信用に足らない。その人は自ら作り出すこともできなければ、そもそも当の芸術がどの様にできているかも知らない。この意味で世界で最も下らないのは立派な芸術家以外による批評だ。単なる知ったかぶりの嘘だから。

 肩書だけを頼りに批評をみききしてうのみにしている者がいる。そういう人は最初から詐欺師に騙されているのだと自覚するだけの能もない。