2020年6月30日

2chねらー開祖ひろゆきがまた放言について、或いは実業虚業の定義脱構築

ひろゆきのネットワーク忙事叩きって
勿論、ホリエモン閥のポジショントーク
なんだろうが、
というか東京圏文化人なんて
テレビ芸人であれネット芸人であれ
下手すると芸大閥、ジャニーズ閥、
吉本興業閥みたいなのの中であれ
およそ100%そんなのしかないが、
虚業と実業の定義が俗悪なだけと思う。

商売なんて
第三次産業全部、
例えば小売業とかIT系全部入れて、
虚業である。
実業って言葉そのものが、
いわば東京商人の喧伝で
自己愛妄想の、ご都合主義の語彙だ。
福沢『学問のすすめ』が初出かも。
その文脈だと。
商売は実業ではない。
壟断の故事からどれも中抜きである。
農工業が実業だ。

いわゆる農林水産業が、
虚業だとはちょっといいがたい。
ゴハン食って肉くって
魚くって、木の椅子座って
これ虚でしょってのは釈迦だ。
仏教論かインド哲学次元の議論になる。
実は釈迦はそういっていた。
釈迦の実名はガウタマなので、そう呼ぶが、
この人は乞食詩人であった。
だからそういった。

ガウタマは虚業家だった。
たまに言葉を発して、
偉そうなことを語り、
実際に当時としても
人類で一番ほど深いわけだが、
般若心経みたいなことをいう。
あれの原文は漢訳より低衒学でわかりやすい。
しかし説の深度が相当ある。
いわく、自我の本体も無。
世界は変わり続けるが人の本体もそうと。

物質一切と、精神一切も、
無なのは同じだとガウタマはいった。
インド思想用語でいう梵我一如を、
彼なりに解釈したのが般若心経だろう。
ニーチェはガウタマを虚無主義だといったが、
全く表層的な曲解、しかも誤解でしかない。
ガウタマはそこから更に思考し、
無我だからこそ慈悲を持てという。

ガウタマ説では、
世界の全ての物の本体は無、
人も例外でない。
「全ての生存は無常であり、
苦しみであり、変滅するものである」(『ウダーナヴァルガ』38)
「全ての者は暴力におびえ、
全ての者は死を恐れる。
おのが身をひきくらべて、
殺してはならぬ。殺させてはならぬ」(『ダンマパダ』129)

なぜ全ての本体が無であるはずなのに、
ダークテトラド的、
自由至上主義的発想で、
そんなのみんな利用してやれ、
俺が超人で最強ならなんでもありだわ、
と、ガウタマがニーチェにならなかったか?
これは『ウダーナ』でいう
「これがあればあれがあり、これがなければあれがない」
の縁起説が繋ぐ。

ガウタマの発想では、
全ての者は苦しみの生存である。
正確には、生まれ変わりの中で
合わない車輪の軸を意味する
dukkha(ドゥッカ)、
日本語でいえば、うつろな生存で、
現代科学でいえば、
ヒトなら欲求の脳内物質、
例えばドーパミンに動かされる
哀れな快楽追求機械である。
生存機械論。

ほかの生き物もヒトも、
勝手に産み落とされ、
生まれ変わりに飲まれたうつろさは同じ、
食う食われるだの馬乗りだの
自分が暴力で苦しむのは辛い、
あるいはこの世の生命がうつろで辛い、
だからほかの生き物にも
他人にもよくしてやれ、というわけだ。
思いやりある善良な発想をしたわけである。

ニーチェはその逆に、
もう自分が最強で神に変わってやるわ、
とかいいだして、最終的に発狂に至る。
精確には最初から脳の病気だったらしい。
それが段々高じてきて、
最後に素で発狂してしまう。
哀れな末路である。
ニーチェが偉い偉いといってるやつら。
君らも発狂してんじゃないかと疑うがいい。

で、ガウタマはそういう詩人で、
思想の深さが凄い乞食だったので、
方々で結構人気になった。
というか弟子までついてきた。
徳孤ならず必ず隣あり、by孔子を
地で行って、天寿全う。
それはいい。
最期の言葉
「諸行無常。怠けず修行を完成させよ」
(『マハーパリニッバーナ・スッタ(涅槃経)』)

ガウタマは飽くまで虚業で食っていた。
そういうありがたい詩みたいな言葉を
あちこちでいって、あとは乞食。
35で悟ったとはいうが
その5~6年前に家出し浮浪者やってたので、
最近でいえばニートしてた人である。
釈迦族の王子、
皇太子がセレブニート放浪詩人で人気。
哲学も随一に深遠だけれども。

ひろゆきのやからは、
前からろくなことしていないが、
今度はなにやらかしたかと思えば
俗に金持ちディスのつもりで、
あれはネットワークビジネスっしょ
ねずみ講みたいなもんで、
所詮虚業の詐欺っしょww
みたいなウケ狙おうとしたらしい。
それでいったら釈迦どうなる。
宗教全部ダメなら天皇。

最初にいったよう、
実業と真にいえるのは、
実際には農林水産だと思う。
それは確かに実がある。
けど商人が実業とほざきだした。
福沢のせいが大きいのは確かだ。
福沢は大阪で育っている。
商人の町である。
だから商業で粋がっていた。
昨今でいえばヒルズ族だの、
カリフォルニア人の考え方。

「じゃあ君の2chに実あるの?
君のせいで誹謗厨だらけでは?
匿名カルチャーろくでもない。
あんたのせいやん、木村花自殺。
反省せずなーにがニコニコ動画の弾幕だよ」
これが真実であろう。
ガウタマ曰く、
悪業はすぐ結果になるとは限らない
鉄の錆びみたいなもので
気づけば手遅れになっている。

ちなみに
クリエイターとか
クリエイティブとかいう言葉
まーた横文字でしょ
明らかに怪しい
日本語にしてないカタカナ英語って
大抵そもそも何か理由があるのだ
これをちゃんと説いた人
川上量生が自著でいっていた、
IT業者はかっこつけ
さも先進ぽくみせるため
わざとカタカナ英語使う傾向あると

ジョブスぶってね
クリエイターとか
クリエイティブとかいってるが
ジョブスってインチキ野郎だからね
あいつはピカソを引用して
優れた画家は盗むんや、
だから俺たちも盗むの恥じてないという
どういう意味か
アイデアを外からもってきて
アップルマークで売ってんである
実はほぼ一番手じゃないのだ

ピカソというやつ
こいつも画家界の問題児である
ご存知かは知らないが
売る為、売れるため本当に必死なやつだった
その点ではウォーホルより貪欲で
どうやったら受けるか
センセーショナリズムを追求してたやつだ
フランスでうれねーからアメリカで売る
その箔で娼婦裸像ネタ炎上もマネのぱくり

キュビズムだって
ブラックと共謀はしていたが、
アフリカ彫刻の丸パクである
ま、元祖パクリ画家といってよいであろう
だからいったのである
優れた画家は盗む
バンクシーがそれをネタにし
ピカソの名前をバンクシーにおきかえてた
流用ネタの始まりがピカソみたいな話だが
日本側だと光琳とかもいた

脇道になるから軽くしかふれねーが
光琳模様も、元ネタはある
ウォーホルのフラワーなんて
光琳を直接参照してなかったろうけど
やってる事はほぼ丸パク二次創作である
それをジョブスが援用し
スマホもW-ZERO3みたく前からあったし
PCもOSもあったし
ウォークマンもあった中で
二次創作を正当化

自分だけは実業ぶってる情報業者とか
SPAぶってる小売業者とか
どっちも同じ穴の狢である
ホリエモンロケットだって、
はっきりいってイーロンマスクの追随
民間ロケットで儲けよう、夢を追えば
みんなも政府も応援してくれるけん
安直な発想やけん全然気持ち動かんと?
二番煎じキャラの質がね

革新的な製品サービスが
クリエイティブなんや~ってね
経営学者のあれが問題
シュンペーター君
枯れた技術の水平思考とかいってた
横井軍平と対立する
ゆえニンテンドーは革新的ではない
それでもカネ貯めこんでるからね
トヨタvsテスラも
トヨタって革新企業じゃないんだよ
カイゼンネタ企業だよ

金科玉条かのごとく
革新、創造性もどき
実質パクリの売れりゃ官軍発想
それさ、ジョブスの詐欺師っぷりを
なーんら批判的に検証できてない証
経営学の話題だがな、もはや
そういうのもいいでしょう
アップル信者ならば
僕はアップル信者ではない
どの宗派にも入信していない
ゆえにひろゆきもアウト