町人倫理と労働主義は同じくらい卑しい考えだ。それらは拝金主義を別の言い方にかえ自己正当化するものでしかない。なぜなら資本主義自体に含まれる搾取罪や、取引時の情報の非対称性を使った付加価値の収奪、すなわち不等価交換、公害や格差拡大とその固定化などあらゆる負の側面になんの自己批判もしていないからだ。
労働主義は他人を貪るつもりで貪られる自滅的思想だが、この信仰で政府と皇室に洗脳されきっている労働者が、日本国内でいかに多いことか。労働主義は内的に資本主義を正当化しているが、町人倫理を延長させた奴隷根性を再現し、資本主義の封建的体制を却って強化する。