2018年2月9日

俗悪衆愚と不幸な平成時代

賎しい人々と離れてくらした結果、食べ物も枯渇し死んだとして、下賎な暮らしをするより遥かに幸福だろう。愚かな人を道連れとするな、と仏陀が言ったのは全く正しかった。下俗なくらしをする人々の生態をいくら観察しても、ますます失望し、やがては人間をうらむに至る。衆愚には道徳性の一切が欠如していて、単なる蛮行と卑しい本能のままに繁殖しているのだ。
 下衆の生態やその卑しい言動が分かる人は、単に下衆の一部にすぎない。つまり下衆の理解は同等以下に卑しい人にしかなしえない。徳を求めて生きてきた人にとって、悪徳にまみれ、本能のままに行動する衆愚は、ただの害獣にすぎないだろう。
 私は後学の為に、インターネットを使い大衆の生態を観察した事が何度かあった。結局わかったのは、人間の卑しさは底無しで、理解する価値がないことだけだった。わずかにわかったのは、想像を越えて下卑た人間が悪意のまま繁殖しているという地獄的現実だけだった。
 資本民主主義や天皇制は人類をますます卑しく、俗悪にした。差別と悪意がその時代に生きていた人達の目的だった。だが、その最悪の時代に生きていることがどれ程苦痛で不幸でも、運悪く衆愚ののさばる時代に生まれてきた不幸を呪うだけで十分である。それら衆愚の味わっている不幸は、なんといっても徳に欠けている以上、想像を超えて甚大なのだから。