鈴木雄介ブログ
2010年6月21日
蜩の声
運びゆく霞のうえにさねさして幾とせの鴎戯れ旅立つ
海からの咲く花の香はさねかづらよる年月の間に間に漂う
唐紅しずくのさらにおちるなむ留まることなき波間の馨し
蜩の声きこゆまに月落ちて夕暮れのまちいずくに縮むる
あづま戸は事ごとに透く高きあみ藤棚にかくゆめの間際に
起きぬけに聞くまちの轟き響きけるいとおとどしむいそのさわぎに
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