鈴木雄介ブログ
2006年9月24日
審美論
高級な芸術を志向する試みだけが工人を美学者へと誘なうもの。美学は学問としてない。単なる人文教養の批判的総合としてのみあり、工人に不可欠の素質として芸術の入口となる。
そして考えうるかぎり最高峰の美学的基礎を伴った工人の手になる作品だけが、少なくともその時代を画する芸術となる。而して審美は智徳へ対する構想の天分に由来する。
それが美術史として体系化される背景には、厳とした文明がある。完璧なお祭りではないにせよ、全く気まぐれとも言えない運命の連綿として審美論はある。
次の投稿
前の投稿
ホーム
モバイル バージョンを表示