ある人が複雑だと思うものは、別の人には単純である――人には単純なものが猿には複雑かもしれない様に。しかし一部の愚者は、自分が複雑だと思うものを他人も複雑だと感じているに違いない、という自己中心性で物を見ている。この種の猿性、猿らしさ、猿さは、人が自分の主観を超えて複雑性・単純性を認知できないことを示しているのではないか。